体に憶えさせなければ

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先日の発表会では別のフルートの先生から音についての評価をいただいたことは先日触れましたが、前回のレッスンでも先生から「音がよく飛んでいたのは収穫」と評価をいただきました。



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工夫した甲斐があったというものですが、ぼうっとしていると昔の癖が出てしまうので毎回気を引き締めています。

前回のレッスンでもちょっと注意されましたし。


楽器(頭部管。その中でも歌口の削り方)にもよるので、まずは自分の愛器を一番よく鳴らせるアンブシュアと構え方を探すことです。


最適なやり方が身につけば息も持ちますし、表現にも余裕ができます。

何より楽器がよく鳴って、楽器自体が響きを保ってくれるので休符の箇所でも直前の響きが残るのです。

遠達性もよくなります。


今回は幸いなことに本番の舞台でいい結果に結びついたようです。


これをいつでも楽器を構えた瞬間に再現できるようにすることが大事です。



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頭部管の角度はクラウン方向あるいは足部管の開口部方向からキーカップを真上にして見た時にキーの延長線上に歌口があるというのが一般的な基準なのですが、先日取り上げましたが Bijou は歌口を少し外側に回した方が良いことはわかっていました。


しかし目視で毎回それを調整した場合微妙にズレることがあります。

響きがイマイチと感じた場合は頭部管を内側や外側に少し回して探るのですが、あるとき一番良かった時の状態をノギスで測ってみました。


すると楽器を静かにおいたときに譜口の外側のエッジから机までの距離が 20mm より少し多いという結果になりました。


毎回ノギスに頼るわけにはいきませんが、目で調整して、吹いて、確認してという具合に慣らして、何も考えなくてもベストなポジション(楽器とアンブシュアと)が取れるようにしなければなりません。


こうしたことに限らず、音楽の演奏にはアスリートのように体に憶えさせることが非常にたくさんあります。

吹奏楽部は運動系などと呼ばれることもありますが、昔は兎跳びや腹筋も練習の一部でした。

それだけでなく、体が自然に動くようになることが大事なのです。


だから子供の頃からやった方がいいわけです。

おじさんは大変なのです。

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